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皆さんは、スマートフォンなどでネットサーフィンをして、次々と情報を得ることが多いのではないでしょうか。 しかし、このようなデバイスが、本に対してすぐれている点はかなり限定的です。 深い知識を得たり体験を呼べるような時間を過ごしたりするには、読書以上のものはありません。 そして、一冊の本は、単に知識を与えて完結するのではなく、共感させたり疑問をなげかけたりして、次の思索へ誘います。依然として、読書の重要性は非常に高いのです。
このガイドブックでは、専門分野の必読書以前の、物事を考える土台となる感性を培ってくれる本を紹介します。 また、執筆者の「自分にとって貴重」だった読書体験には、皆さんにもそのような体験を持ってほしいという、というメッセージが込められています。 一冊でも「面白くてたまらない」と思えるような本に出合えるとしたら、どんなにすばらしいことでしょうか。
本学のある会議室におかれた色紙の一枚には、「正しさは伝わらなくとも 楽しさはうつる」という森毅さん言葉があります。 このガイドブックが、皆さんの人生にささやかでも感染力をもつことを期待します。
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